電力のエキスパートが本気で取り組む
再生可能エネルギー
原発再開のメドが立たない中、エイブルも原発依存から脱却しなければなりませんでした。まず取り組んだのが再生可能エネルギー事業でした。原発が動かなければ、日本は電力不足になってしまいます。少しでも地球にやさしいエネルギーが必要だと考えました。電力プラントの運用に長年携わってきたので、エイブルには発電に関連するノウハウもありました。残念ながら、投資目的で再生可能エネルギーに参入する企業が後を絶たないのですが、私たちは、電力のエキスパートとして、本腰を入れて取り組んでいます。時間がかかっても、震災復興のために発展させたいと考えています。
2013年には太陽光発電をスタート、福島県内の3カ所でメガソーラーを運用し、約4メガワットの電力を供給しています。さらに、日本最大級の約100メガワットの木質バイオマス発電プラントも、近く福島県内で稼動させる計画です。一方、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーは、電力供給が不安定というネックを抱えています。そこで、水素燃料電池の蓄電システムの開発も大震災直後から進めてきました。水素はクリーンなエネルギーで、自然エネルギーを水素に転換して蓄積しておき、必要に応じて電力に転換する仕組みです。すでに社内ではテスト運用しており、実用化に向けて準備中です。